ずいぶん前にスーツを作って以来、大変お世話になっております。
3名の顧客を送り込んで、それぞれ大満足しておりますので安心しておすすめできます。
今回は特に用事もなかったのですがお邪魔しました。
確かにお仕事の邪魔をするのは良くないのですが、自分がオーダーするテーラーとコミュニケーションを取るというのは重要なんですよ。そうすることによって興味関心がどんな感じか?(例えばイギリス系の雰囲気が好きか、イタリア系か、はたまたアメリカ系か等) ガチガチにスタンダードなのが好きか、ちょっと凝った仕様が好きか、生地の好み、食べ物の好み…そういうのを分かってもらっていると、とても話が早い。
それに、普段話をする相手だと微妙なニュアンスが伝わりやすいとかあるじゃないですか? そうするとお互いに言葉では表しにくいところが伝わりやすくなります。
そういう関係性を築き、長く付き合った人に勝負のスーツを頼むって素敵だと思うのですよ。
まぁ、行って話をするのはおいしい食べ物の話ばかりですが…
〇スーツのオーダーメイドについて
生地在庫はテーラーさん(店主のことを私はこう呼んでいます)が『これぞ!!!』と思った物を中心にストックされています。たまに、とんでもない代物が入っていたりします。それ以外にもメーカーが在庫している物はオーダー可能です。
得意とするのは、ごくスタンダードで日常の装いとして使えるスタイルです。イギリスやイタリアといった、国別の個別のスタイルが決まっている訳では無く、希望に応じて仕立てていただけます。
オーダーの仕組みは(詳しくは店頭で聞いてほしいですが)
・採寸→工場生産のセミオーダー
・採寸→テーラーさんのハンドメイド
の2種類があります。それぞれ、採寸→仮縫い→完成のワンステップをオプションで追加できます。最初のオーダーは仮縫いを追加して、しっかりと微調整の上で完成させることが推奨されています。
ハンドメイドの方が自由度は高いですが、セミオーダーでもいろいろとできますし、コスト的にもテーラーさんお勧めのオーダー方法となっています。
価格も生地のグレードに寄りますが、量販店や百貨店の最低グレードよりも良い生地で、6万円ぐらいからお願いすることができます。そう考えると、そんなに高くないでしょ?
〇オーダースーツをおすすめしたい理由
オーダースーツについて調べていると、男ならスーツはオーダーしろとか、面倒なことを言っている記事が多いですよw そういうのは無視したら良いと思いますw
単純に、自分の身体を採寸して、基本に忠実に作って仕上がったスーツは、あるべきものがあるべき場所にあって「なるほどスーツとはこういう物なのか…」という感慨があります。
そのような感慨のあるスーツは、鏡越しの自分も「ちょっと良く見える」 衣装だけがやたら良く見えるわけではなく、自分が何かグレードアップしたような感覚があります。これは何物にも代えがたいですよ。
また、大昔、ブルックスブラザーズができる前は、スーツは採寸してテーラーにオーダーするのが当たり前だったわけで、古のゆっくりと時間が流れていた時代の営みを感じ取ることができるのは楽しいです。
そうやって考え始めますと、オーダーする前後の雑談すらもスーツを仕立てるための要素ではないか?と思います。雑談や意見交換をしていて楽しいと思えるテーラーさんが作ったスーツというのは、自分の中で大きな価値を持つのではないか?と私は考えています。
〇浜松は天竜の鈴木洋服店さんに是非
鈴木洋服店さんならば、ちょっと無理のあるオーダーや、使いにくさの出るポイントは指摘してくれます。これは、一時の流行だけではなく、長く使える洋服を提供したいという考えの表れではないか?と感じています。
そんなテーラーさんに興味を持たれましたら、一度相談だけでも行くとよろしいかと。オーダーするかどうか悩んでいる旨をしっかりと伝えれば歓迎してくれるはず。
お忙しいようで外出されていることも多いので、訪問前は連絡することをお勧めします。
公式web:鈴木洋服店さん
公式Twitter:tailor(@tailorsuzuki)
(※Twitterはあまり使われていないので、公式からメールか電話が良いかと)
ちなみに、この奥に「マイルス トーン」というジャズ喫茶がありますので、訪問後にそちらに立ち寄るというコースもおすすめです。