前回の記事で、スプロケットの丁数を変更することでバイクの駆動にどのような影響が現れるかを計算して示しました。
↓交換する効果を計算によって求めています。
〇VTR250のリアスプロケットを交換する
前回のおさらいから少し…。そもそもリアスプロケットを交換しようと思ったのは、バイクを買った時からチェーンが錆び錆びで、バキバキと音を立てていたため、これはマズいと考えて交換するところから始まっています。
スプロケットは十分に使用可能な状態でしたが、スプロケットをロング側に変更して、乗り味を変えたいと思っていたので、これも併せて実施しようと考えました。
VTR250はパワフルなバイクではありませんが、低回転で実用十分なトルクがある一方、他のオーナーさんも含めて「6速が欲しい」と感じる中高速域での余裕の無さが気になっていました。
具体的に、1速がやや過敏でもうすこしマイルドに上まで伸びてほしいこと、各ギヤでもう少し上まで伸びてほしいこと、巡航時に少しだけ低い回転数でまったり走りたいこと、5速で実用する際に全体的に回転数を下げたいことが要望としてありました。
そこで、リアスプロケットを純正41丁に対して39丁としてロング化することにしました。これぐらいの変更であれば、構造的に無理なく交換ができます。
この辺りを計算を交えて説明した記事が以下となります。
交換した物は、サンスターのアルミの対応品です。
↓ザムにも設定があります。
〇交換しました
早速ですが交換しました。「しました」というかしてもらいましたw
チェーンはRKのブラックにコーティングされた上位モデルのBL520X-XW。バイク屋さん曰く、コーティング有の方が錆などに強くてお勧めだそうです。
なお、↓は39丁を選択することを前提に、純正104コマから減らして、102コマをリンクしています。十分に注意して購入してください。サイズは520です。
チェーンは綺麗だけど、他は錆び錆びで汚れまくってるなぁ(汗)
〇丁数を39丁にしてどう変わった?
おおむね、計算していた通り、期待していた通りの変化となりました。
私の用途としては、家からすぐの信号のないバイパスに乗って15kmほど走ったり、15分圏内の近場にフラッと出掛けたりといった使い方が多いです。
バイパスでの走行が楽になりました。劇的には変わりませんが、ほんのちょっと実走行速度での回転数が下がって、嫌な振動が出るポイントを外れてくれているのを感じます。ちょっとしたことですが、疲れ方に効いてきそうです。また、4速のままか、5速に上げるか微妙なタイミングで、4速で粘っても少しだけ楽になりました。
また、全体的に入力に対して反応がマイルドになりました。モッサリしたとも言えますが、加速が欲しい場合は1速落とせば良いので、扱いに困るような問題は起きていません。
住宅街ではロング化したことによる出足の遅さのデメリットはそれほど現れていません。(多少は変わっている) これは、自宅周辺が田舎で、混雑した市街地のような急な加速を要するストップアンドゴーがほとんど無いことが評価に関わっていそうです。
ある程度は計算で求まっていたとはいえ、効果の大きさや満足感が大きくて、出費して良かったと考えています。
〇チェーン(RK BL520X-XW)交換の効果
最初は、ダメダメなチェーンを交換したいところから始まっているので、こちらもインプレッションしておきましょう。
もう、さっさと交換して良かった!!!!!!!と大声を出したいほどスムーズです。
バキバキ音が出ることもなければ、走り出しや挙動もスムーズです。大掛かりに手を入れたのではないか?と思うぐらいの差で驚いています。あらためて、走行性能やフィーリングにチェーンが及ぼす影響の大きさを思い知りました。おんぼろだから、これぐらいガタガタだよね?と思っていたのがばからしくなってしました…。
もし、錆が出たり、以前のようなスムーズさが無くなってきたと思ったらチェーンの交換を早めに検討すると、幸せになれるかもしれません。私は大正解でした。
↓ノーマルの41丁に適合するチェーン
〇最後に
前編として、スプロケットの丁数を交換する効果について、実際に計算した上で検討しました。
それを元にスプロケットを交換した結果、想定通りの結果を得られました。VTRでリアを39丁にすると、街乗りの巡行で回転数を低めに抑えることができて、扱いやすさが増す効果が期待できますよ。
↓39丁を前提に102コマの物ですのでご注意を