どうしてスポルテックストリートを選んだか?を中心に、簡単なインプレッションを残しておきます。
〇紹介品
メッツラー スポルテックストリート
〇タイヤは新しいものに限る
バイクは、というか車もそうですが、地面と接しているのはタイヤだけで、その接地面積はとても小さいのです。その小さい面積で前後方向の加減速と、横方向の横力を発生させ、バイクがこけてしまわないように支えています。
タイヤの進歩はすさまじく、性能も落ちにくくなっているとはいえ、新しいほど良いのに間違いありません。
〇VTR250のタイヤを選ぼう
さて、少し昔話をしましょう。
私がVTR250を最初に買って乗っていた約10年前は、ブリジストンとダンロップで、それぞれ純正採用レベルと超ハイグリップの2択があって合計4択といった印象でした。
当時は、小排気量向け海外タイヤ(ミシュランやメッツラー、ピレリ)はほとんど無かったか、高価だったように思います。(自分がお金が無かったし、何でも国産信者だったので無視していただけかもしれません。)
2015年以降ぐらいには、一時は絶滅すると思われていた小排気量スポーツバイク(特にフルカウルモデル)が再注目されるようになります。火付け役が、ネイキッドにこだわりまくっていたカワサキだった、っていうんだから面白いものです。
そのおかげもあってか、当該サイズの海外タイヤの輸入が盛んで在庫が潤沢になり、価格も下がってきたようです。(タイヤの全体的な価格低下もある)
さて、前置きが長くなりました。
2021年にフロント110-70 17 リヤ140-70 17のラインナップを眺めてみます。
前提は、年間走行距離が短く、ロングツーリングもせずに近場のお出かけだけ、という使い方です。おそらく、溝がなくなるより先に硬化してしまうでしょう。
ここからバイアスかラジアルか問題は、コストを抑えるためにバイアスで。車重も軽いので問題なし。できれば少し良いものの方が趣味としては楽しい。
ブリジストンからは昔からの見た目が変わり映えしないBT46、バトラックス、ダンロップからは自分も使っていたGT501の後継のGT601とハイグリップなTT900。海外勢に目を向けてみると、昔は選ばなかった(選べなかった)ミシュランやピレリ、メッツラーがある。ピレリなんかは熱心で、ツーリング系から超スポーティーモデルまであります。
目に留まったのはメッツラー。スポーティーなモデルとパターンがほぼ同じで、スポーツツーリングモデルのスポルテックストリートや、かなり斬新なパターンのツーリングタイヤ、ロードテックがあります。
今回交換してもらうショップにて相談したところ、メッツラーが比較的安価に手に入るとのことで、メッツラーに決定。スポルテックストリートとロードテックで悩むことにしました。
〇スポルテックストリートを選んだ理由
ショップが使った経験があるのはロードテックで、比較的印象は良さそうでした。価格はwebikeぐらい。ウェットグリップの高さと乗り心地の良さが売りのようで、グリップも良いらしいですね。
スポルテックストリートの設計は比較的新しく、しかも小排気量モデル向けに企画されたタイヤです。故にマッチングは◎。また、そのショップの仕入れ先では、やけにスポルテックストリートが安く、webike価格以下でした。お得感も◎。ネットでの評判は、超良いわけではないが上々、といったところ。
この辺りを考えて、スポルテックストリートを選びました。
〇そして交換へ
サクッと交換してもらいます。
見た目は、溝は深いが溝形状はスポーティー。そのはずで、ビッグバイクのスポーツ向けモデルのスポルテックM5と同じデザインです。
〇メッツラー スポルテックストリートの感想
しばらく皮むき走行をした後の感想を。
カチカチタイヤと比べることは野暮ですが良いです。そこは差し引いて考えてゆきます。
操作感はおそらく、比較的ニュートラルかと。(比較対象が無いので難しいが)切れ込んでいく感じも、動きだしが重いこともなく、すんなり傾いて、アクセルオンで起き上がってくれます。
50km/h程度で、右左折程度に住宅地を流してすぐにタイヤを触ると、全体的にほんのり温かい。(気温25度程度の夕方) 温まり方は結構良いのではないか?と感じます。また、走り始めでも街中で安全運転をするレベルでは不安感はありません。このあたりの「冷間時もそれなりにグリップする」あたりはストリートユースを想定したものであるのを感じます。
負荷をかけてのテスト結果をお伝えしたいところですが、私にはそんな腕が無いので無理です(苦笑) 多少温まった状態から、安全運転プラスアルファぐらいで走っても不安感は無かったので、そこそこ良いのではないでしょうか?
というか、街中でこれで不安を感じるようなら、運転を見直したほうが良いのではないでしょうかね?近いうちに命を失いますよ…。
上手く購入すれば、国産のGT601と変わらないぐらいの価格で購入できますし、費用対効果は十分以上あると思います。絶賛は出来ないが、過度に期待しなければ不満もないでしょう。