車屋の店主に「面白い代車なんだよぉ」と言われて出てきたのがこれでした。
いわゆるBMWのMINIってやつです。ってそういうのもおじさんだけになってきました。
せっかくなので少しだけいインプレッションを。
〇乗っているスイスポが車検
行きつけの個人経営の車屋にて乗っているスイスポの車検をお願いしてきました。前回の車検時の代車は、『走る棺おけ』と呼ばれた昔のアルトワークスで、それが出てくると思ったら、今回はミニでした。
なんでも、お客さんが乗換えで手放すってので引き取ったそうです。事故った時の生存率がアルトワークスとは何倍か違いそうなので安心して乗れそうです。
〇乗った感じ
借りた車なので簡単に。普段乗っている車はZC32S(2021年現在でひとつ前の型となる)スイフトスポーツ(どノーマル)です。
大雑把な印象を言うと、かわいい顔してバカ(ほめ言葉)で楽しい車です。
スイスポと比べて大きな差は、いろいろな意味で重いことですね。
スイスポは、軽量化が得意な日本メーカーのなかでも軽量化に尋常ではない技術力と執念を持つスズキの渾身一台です。なので、これよりも重さを感じるのは仕方が無いことです。
そういう前提で読んで欲しいですが、ドアをはじめとして車全体に重さを感じます。そしてハンドルの味付けも重めです。スイスポは(日本車の中ではしっかりですが)かなり軽いですから、比較すると差が有ります。
では、重たいモッサリとした車か?と問われると、そうではない。
重さを感じさせないようにパワフルなエンジンを搭載しキビキビと走らせ、アイポイントを低くしてスポーティーさを生み出しています。
現代のターボエンジンらしい低回転からグッとトルクの出る味付けで、ざらつきのあるうねりを上げながら回ってゆきます。エンジン音は、そこそこ車内に入ってきます。走行ノイズは遮音が効いているのか気になりません。
足回りは硬め。ただ、ガツガツとした衝撃は角が丸められて抑えられていますね。走行ノイズも抑えられていることを考えると、タイヤのモッチリ感やゴムブッシュで細かい振動を吸収しているのかな?と思いました。
足回りはしっかりと、ボディーもしっかりで、『箱』を強く感じます。これはスイスポにはあまりない感想。ロールは控えめ。これはアイポイントが低いのも効いているかもしれませんね。ハンドルをグッと切ると、最初に少しロールして、そこからはそれほどロールが増えないように感じます。
ロールが控えめなので、旋回Gが斜めではなくて横方向に出るのを感じて、これは面白いですね。ロールがはっきりと出るのも好きですが。
足回りが硬いからか、加減速時の前後動も小さめです。それもあってか、非常に加速時のトラクションが良いのを感じます。FFなので前で引っ張ってゆくのは間違いないですが、どこかFR的な、グイッと踏んでもフロントが暴れない安定感があります。
内装もカワイイ。
見ることが無い(←)スピードメーターが中央にどデカく鎮座しているデザインはどうかと思わないでもないですが、見ないから良いのか(???)
マイナーチェンジでどうなっているかは不明ですが、パドルシフトの操作感が独特で、左右は同じ働きで、手前に引くとアップで、押し込むとダウンになります。
これに気が付くまで、右でアップ、左でダウンだと思っておりました…。
楽しいドライブ体験でした。